Dixit レビューとルール

「Dixit」と「Dixit2」を購入。
Dixiitと追加カードDixit2のパッケージ
Dixitはボードゲームの分類ではあるが、他のプレーヤーと競うことよりも「想像力を働かせる」ことを主眼とした知能ゲームだ。
ルールはシンプル。準備はカードを配るだけ。
お手軽でありながらも、まったく今までにないシステムで、右脳に働きかける(今まで使っていなかった脳みそを使う)のである。
それゆえに、最初は脳が働かず、「言葉」が見つからない。

このゲームは、3回くらいプレイをすると、おもしろさの虜になる。
最初1,2回は手探り。3回目となると、どういうカードがあるのかがわかってきて、
ほかの人の思考や嗜好がわかりだし、自分がどうすればいいか(またはどうしたいか)
が見えてくる。
(ルールの説明をしないと、意味がわからないか、、、)

蓋をあけると、カードを捨てる池と、
外周に得点ボードがあらわれる。
うさぎコマが飛び石をこえていくよ〜♪
 ボードゲームは、その世界の表現がうまくできているかが、評価の高さにつながる。
夢の世界のようなカードのイラストと、その夢の世界を跳ねまわるうさぎ、そして、
夢を破棄する池というデザインは、秀逸。

カードと、カードを選択するチップ

イラストは幻想的でなにかを象徴するようだ
幻想的なカードの山。

ルールはシンプルだ。
1.「語り部」(手番の人)が、手持ちのカードのどれかに、「絵のタイトル」をつける。
2.「語り部」以外のプレイヤーは、手持ちのカードから、そのタイトルに近い絵を出す。
3.並べて、どれが「語り部」が出したカードかを当てる。

シンプルすぎるので、例をあげたほうが感覚がわかると思う。

自分が語り部になったつもりで、上のカードに「絵のタイトル」をつけると、どんなタイトルが思い浮かぶだろうか?

左のカードの場合)
・春の夜
・桜祭り
・ふわふわした気持ちのバランス
・どこまで続くのか?
・サーカス

右のカードの場合)
・出港、船出
・海の神
・オリンポス
・宝を探そう
・浦賀来航
・パイレーツ・オブ・カリビア

語り部が「人生は知らない世界まで続く」というタイトルをつけた場合
 語り部が「人生は知らない世界まで続く」と言う。
ほかの人は、自分の手札から、そのタイトルに一致するまたは近い絵を選ぶ。
シャッフルして並べる。
そうすると、上の写真のようになった。

さて、どれが「語り部」のカードだろうか?
チョイス
語り部以外が、選択をする。

答えは、1。

ここで、「えー?!」「そうか」と反応が。
ポイントが入るのは、語り部と白のプレイヤー。
※語り部は、だれからも選択されなかったり、全員に選択されたりすると、
ポイントがはいらない。

右上の傘をさした親子?のカードは、「なんでこのカードをえらんだ?」と誰かがいう。
「それは、お父さんが子供に、人生について話をしているところ。いろいろあることを傘が表している」と、説明。
「なるほど」

他の人の思考や嗜好で、タイトルが変わっていく。
趣味(映画や音楽のタイトル)や、ジェスチャーや、感嘆詞(「どぎゃー」「ばきゅん」とか)もあり。


イラストはとても美しい
イラストは芸術といっていい。なにを語っているのかは見れば見るほどに複雑で深淵。

追加カード「Dixit2」
あるプレイヤー同士しかわからない言葉というのもある。
昨日、見に行った映画の内容にちなんだタイトルとか。
「UW」というタイトルだとすれば、これがわかるのは、「コクリコ坂から」を見に行った人だけかもしれない。

また、ネガティブなタイトルが好きな人や、かわいいもの好きとか、実はすごく真面目な性格とかも現れる。その人依存、その人次第である。

右脳を刺激するために、そして、相手の嗜好を知るために、一度はプレイしたい。
「ドイツゲーム大賞」となった他にはないめずらしく秀逸なゲームだ。