『議論のレッスン』(生活人新書)

「議論」と聞くと、日本人ならほとんどの人が「やだな」という拒否反応を起こすものだ。

「ほんとうの議論とは、どういうものなのか」
「議論の基本構造は、実ははっきりとしている」
「だれでも簡単に議論できる」

これがこの本の骨頂だ。

主張をするには、その元になる根拠がある。
【根拠】 => 【主張】
の構造を簡単な日常会話からまず紐解く。

「ラーメンが食べたい」(主張)
「なぜ?」
「昨日、カレーだったから」(根拠)

ゆるい会話であるが、この単純な構造が「議論」の構造そのものだという点から、
やがて、国会議員の議論はどこが下手なのかまで、とても簡単に書かれている。
※「会話のゆるさのレベル」ということにも十分な説明がされている。

これほどよい本はない。かならず読むべき1冊。